GIVENCHY BEAUTY
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「美しさは、自分らしくあること」GIVENCHY BEAUTYがYouth世代に贈るメッセージ

左から、LVMH フレグランスブランズ株式会社 パルファム ジバンシイ PRコーディネーター 秋山綾香さん、PR & CSR コミュニケーション マネージャー 佐藤香恵さん、特定非営利活動法人東京レインボープライド YouthProject メンバー はな、 事業創生チーム 若林佑真
1952年の創業から、「“エレガンスの秘訣は、あなたがあなた自身であること。”=The secret of ELEGANCE is to look like yourself」をブランドのコアバリューとしてきたハイブランド「GIVENCHY(ジバンシイ)」。そのビューティー部門を担う「Parfums Givenchy(パルファム ジバンシイ)」は、2023年からTokyo Prideにスポンサーとして参加してきた。そして、今回初の開催となる「Youth Pride」に共感し、真っ先にサポートを申し出た。
その背景には、ブランドが長年大切にしてきた「自分らしさ」への揺るぎない想いがある。今回はパルファム ジバンシイのPR & CSR コミュニケーション マネージャー 佐藤香恵さんにYouth Prideへ参加する経緯や、Youth世代に対するメッセージについて話を聞いた。
「美しさとは押し付けるものではなく、引き出すものである」
創設者から受け継がれるGIVENCHYの普遍的信念
―Youth Prideに注目したきっかけを教えてください。
佐藤香恵さん(以下同) Youth Prideは、私たちパルファム ジバンシイの理念と深く共鳴するイベントだと感じたからです。
パルファム ジバンシイは、2021年よりプライド月間を中心にLGBTQ+コミュニティの方々への支援を継続的に行っており、グローバルな視点からDE&I、Diversity, Equity & Inclusion(多様性、公平性、包括性)の価値を推進しています。こうした活動の原点には、“美しさとは押し付けるものではなく、引き出すものである”という、創設者ユベール・ド・ジバンシィが創業当初より掲げてきた普遍的な信念があります。
ジバンシイが考える美しさとは、自分らしさを見つけ、自分が望む姿を選択することで表現されるもの。自身の個性を最大限に発揮し、最高の自分になること。この理念のもと、フレグランスやコスメを通じてみなさまにタイムレスなエレガンスを提供しています。すべての人々が自信を持ち、個性を輝かせることを使命としています。
若い世代が自分らしさを表現し、互いを尊重し合う場であるYouth Prideは、私たちが大切にする多様性・公平性・包括性の精神を体現していると思います。特に、未来を担う世代が、偏見や差別のない社会を築いていく上で、Youth Pride が重要な役割を果たすと確信したことから、興味を持ちました。
―特に共感を持たれたのはどういった点ですか。
Youth Prideが掲げる「ありのままを愛そう」というコンセプトのもと、誰もが自分らしくいられる社会の実現」という目標に強く共感しました。また、当事者である方、そうでない方にとっても、バイアスがないYouth世代の若者たちが主体的にイベントを企画・運営している姿勢に強く共感しています。
創設者ユベール・ド・ジバンシィの残した言葉のひとつに「エレガンスの秘訣は、あなたがあなた自身であること(The secret of ELEGANCE is to look like yourself)」という言葉があり、これはオフィスや美容部員のトレーニングルームにも掲示しており、私たちがとても大切にしている理念です。
パルファム ジバンシイは、コスメ製品を通じて、内面の美しさを引き出し、人々が自信を持って自己表現することを応援しています。Youth Prideへの支援は、そうした想いを社会に向けて体現する重要な一歩であり、大きな意味があると確信しています。
マイノリティの声に耳を傾け
新たな時代を切り拓く若い力を後押し
―初の試みである「Youth Pride」へいち早くサポートを申し出ていただいた、その思いをお聞かせください。
これまで、パルファム ジバンシイとしても、グループのLVMHジャパンとしてもTokyo Prideへのサポートを続けてきていますが、今回Youth Prideのお話を聞いた時に、これこそが私たちがやるべきことだと感じました。私たちが新しい取り組みに手を挙げることで、若い方が新しい時代を作っていくのを支援しようと心から思いました。
当社の代表は日本人ですが、幼少期からフランスやイギリスで過ごし、30代で初めて日本に拠点を移しました。海外生活では自身がマイノリティであることを常に意識し、帰国した日本でも同様の感覚を抱いた経験から、マイノリティの方々の心情を深く理解しています。だからこそ、特に若い世代にチャンスを提供したいという強い想いを抱いています。
―Youth世代、特にLGBTQ+を含む多様な若者の支援を通じて、企業として期待していることは何でしょうか。
Youth Prideへの支援を通じて、私たちは、若者たちの個性や才能が正当に評価され、のびのびと発揮できる社会の形成を支援することで、持続可能で豊かな未来に貢献したいと考えています。
パルファム ジバンシイは、Youth世代の若者たちが自身の可能性を信じ、希望を持って未来へ歩める社会の実現を目指しています。LGBTQ+コミュニティを含む多様なYouth世代が、あらゆる差別や偏見に苦しむことなく、才能を伸ばし、自分らしく、安心して活躍できる環境を整えることは、企業としての重要な責務と考えています。
DE&Iは経営の柱。
無意識の偏見に気づき、誰もが輝ける社会を目指す
―貴社のDE&I推進に関する取り組みを教えてください。
パルファム ジバンシイでは、DE&I(Diversity, Equity & Inclusion)を経営の柱の一つと位置づけ、様々な取り組みを推進しています。
認定NPO法人ReBitと連携し、社内研修や、店頭スタッフへの接客トレーニングを実施しています。例えば、男性がコスメ製品をご覧になっていた場合、これまでは「奥様へのプレゼントですか?」といったお声がけをすることもあったのですが、そのように私たちが無意識にお客様の立場や関係性を決めつけないように対応をすることなどが挙げられます。
また、あらゆる年齢や性別、国籍、宗教、性的指向に左右されず、多様なバックグラウンドの人々が活躍できる公平な人事制度の導入や、LGBTQ+コミュニティ理解促進の啓発活動や、Tokyo Prideのサポートも継続的に行っています。
また、同性婚の法制化を求める企業有志の集まりである『Business for Marriage Equality』の賛同企業として反差別のメッセージの配信なども行っています。また、広告やマーケティングにおいても、多様な人々(国籍、性別、肌の色)を表現し、個性を肯定的に描くことで、社会の固定概念を打破するメッセージを発信しています。ジェンダーレスビューティーの体現として、プレス向けの発表会のメイクアップデモンストレーションでは、男性やトランスジェンダーの方のモデルも積極的に起用しています。
9割以上の従業員が自発的に参加。
イベント支援が育む、真のインクルーシブな組織文化
―Youth Pride の支援を通じて、社内の従業員や組織文化にどのような影響・変化を期待していますか。
Youth Prideへの支援を通じて、従業員一人ひとりが多様性を受け入れることの意義をより深く実感し、インクルーシブな職場文化がさらに醸成されることを期待しています。これにより、誰もが働きやすい環境を実現し、従業員のエンゲージメント向上と企業全体の活性化を目指します。
また、これらのイベントによる社会貢献活動は、すべて任意であり、休日返上のボランティアでの参加を募っているのですが、9割以上の従業員が積極的に参加していることに、大きな誇りを感じています。
「なりたい自分」を全力で応援。
メイクとファッションの力で、本当の自分らしさを解き放つ
―今後、LGBTQ+を含む多様なYouthに向けて、企業としてどのような応援をしたいと考えていますか?
継続的な支援を通じて、若者たちが安心して自己表現できる環境づくりを支援していきます。LGBTQ+に関する教育プログラムの提供や、キャリア支援、ネットワーキング機会の創出などを通じて、社会に羽ばたくための基盤を整えていくことを目指します。多様性が真に価値として機能する社会を実現し、若者たちが未来への希望を持てるように、企業として果たすべき役割を真摯に担っていきます。
―Youth Prideへの参加は具体的にどのような形になるのでしょうか。
今回Youth Prideのステージで「PERSONAL STYLE SHOW 2025 by GIVENCHY BEAUTY & ZOZO ~「なりたい自分」を叶えるメイクデモとスタイリングショー~」を企画しています。
このステージを通じて、参加者の皆様が「なりたい自分」を発見し、自信を持って自己表現できるきっかけを提供したいと考えています。メイクやファッションの力を通じて、“自分らしさ”に出会う特別な体験となるよう心を込めて準備をしています。外見を変えることで、内面の自信を引き出せるようなステージにしたいと思っています。
昨年、ZOZOの皆さんとトランスジェンダーの方々のスタイリングコラボを実施しましたが、今年も再びタッグを組み、業界の垣根を越えた新たな挑戦が実現できることを、とても誇りに思います。共に同じ価値観を共有し、このプロジェクトを形にできることに、心から感謝しています。
―Youth Prideを通じて社会に伝えたいメッセージはなんでしょうか。
「美しさは、自分らしくあること。」というメッセージを伝えたいと考えています。Youth Prideへの参加を通じて、Youth世代には、誰もが自分らしさを大切にし、恐れることなく“なりたい自分”を目指してほしい。そして自信を持って未来を切り拓いていくことを応援したいです。
そしてすべての世代にも、多様性を尊重し合う社会の意義を感じ取っていただければと願っています。
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「エレガンスの秘訣は、あなたがあなた自身であること」。創設者ユベール・ド・ジバンシィの言葉は、時代を超え、今を生きる私たち、そして未来を担うYouth世代への力強いエールとして響く。その想いを現代に伝えるGIVENCHY BEAUTYは、Youth Prideを通じて、一人ひとりの内に眠る「自分らしさ」を輝かせてくれることだろう。





