お知らせ

【イベントレポート】Tokyo Pride 2025、「Same Life, Same Rights」を掲げ過去最大規模で開催。恒例のプライドパレード&フェスティバルに加え初開催の4イベントも成功、総参加者数は約277,550人を記録。

特定非営利活動法人 東京レインボープライド(共同代表理事:山田なつみ、佐藤ユウコ、以下 TRP) は、2025年6月のプライドマンスを通じて開催したLGBTQ+への理解と人権について深く考える多様なイベント「Tokyo Pride 2025(トウキョウプライド・ニーゼロニーゴー)」が終了したことをお知らせします。

本年は、「Same Life, Same Rights」というテーマを掲げ、6つのイベントで構成され、約277,550人が参加しました。

Tokyo Pride 2025は、LGBTQ+の権利や多様性を祝うプライドマンスに、当事者・LGBTQ+コミュニティをはじめ、様々な団体・行政・企業・アライ・大使館など、多くの人々がともに考え、人権課題への理解を深め、偏見や差別の解消に繋がるきっかけを提供しました。

– Tokyo Pride 2025 テーマ&ステートメント –

Same Life, Same Rights

生まれてから大人になり、老いて人生を終えるまで
わたしたちには人生の中で様々な選択をする権利がある。

しかし、LGBTQ+であることや、ジェンダー、人種、民族、宗教、出生、障害、経済的背景などの違いにより「自分らしい人生を歩む権利」が平等に与えられず人生の選択が奪われている人たちがいる。自分らしく学ぶ権利、働く権利、恋愛する権利、住む権利、健康を守る権利、結婚する権利、家族になる権利。

同じ命を持って生まれてきたわたしたちにはどんな属性であっても、
平等に生きる権利があるはずだ。

その権利を取り戻すためには、法整備が必要となる。構造的な差別や偏見がなくなり
同じ権利がすべての命に与えられ、守られる社会へ変わるまで、
私たちはSame Life, Same Rightsを訴え続ける。

Tokyo Pride 2025は6月22日をもって全イベントコンテンツを終了いたしました。

本イベントでは、LGBTQ+コミュニティへの理解や認識が広がった今でも、LGBTQ+当事者が日々直面する多様な課題が、社会の中にいまだ根強く残っている現実を改めて見つめ直すとともに、それを変えていこうとする希望と可能性を、参加者一人ひとりと共有できる貴重な場となりました。

東京レインボープライドは、そうした課題をただ“可視化”するだけでなく、当事者や支援者、社会のさまざまな立場の方と共に向き合い、前進するきっかけをつくり続けていきたいと考えています。

その一歩として、23日からはDEI(Diversity:多様性、Equity:公正性、Inclusion:包摂性)への理解を深め、現場での実践につなげることを目的とした法人向けeラーニングプログラムの提供がスタートします。これにより、「知る」「学ぶ」から「行動する」へのステップを共に歩むきっかけを、多くの方と共有していきたいと思っています。

また今後は、当事者とアライが 安心して集い、学び、語り合い、未来を描ける場所としてのコミュニティセンターを開設予定です。「来ると、ちょっと元気になれる場所」をコンセプトに、日常の中に開かれた、温かく力をもらえる居場所を目指していきます。

イベントの熱量を「日常の変化」につなげながら、今後も東京レインボープライドは、一歩ずつ着実に、
社会を変えていくアクションを続けていきます。
『プライド』を日常の中に——今後の展開にもぜひご期待ください。