上田有紗

作品名|虹色弁当

手づくりの虹色弁当と、蓋をされて守られた日の丸弁当、複数の手が伸びる虹色弁当、外部に広がる”その他”の豊かな営みを、4コマ漫画ならぬ4コマ写真として並置した。

LGBTQ+コミュニティの誇りを示すプライドフラッグ、通称「レインボーフラッグ」は、DIYの精神から生まれた。8色から、より広く普及させるため、印刷しやすい6色へ。さらに、トランスジェンダーと有色人種の包摂を明確に示すプログレス・プライドフラッグへと更新されてきた。また、黄・白・紫・黒のノンバイナリーフラッグなど、各コミュニティが自らの尊厳を表す新たな旗をつくり続けている。

日本では日の丸を守るため国旗損壊罪について議論されている。虹色の旗は自らの手で守り掲げていくしかない。

一方で、旗の外側にこそ、それぞれの生活がある。ド派手な虹色に気後れしている者も、カタカナ用語に戸惑っている者も、西洋由来のパレード文化に距離を感じている者もいるだろう。”その他”にこそ、多様な営みが広がっている。

囲んで食べてもよいし、ただ眺めるだけでもよい。恐れずに対話を。関わりのなかで生じた迷いや揺れ、変化は、虹色のグラデーションが包み込んでくれるはずだ。