国籍やルーツ、属性の違いを理由に、人を社会の外側へと追いやろうとする考え方である「排外主義」。日本社会における排外主義の広がりやその背景を振り返りながら、LGBTQ+への排除とのつながり、特に「治安」「家族」「国のあり方」といった言葉を通して、誰がこの社会の一員として受け入れられるのか、どのような家族や生き方が「普通」とされてきたのかに焦点を当てます。個別に見えるさまざまな課題の重なりを、市民活動とアカデミアの双方の視点から捉え直し、分断ではなく、より包摂的な社会のあり方をともに考え、議論します。
パネル:鈴木 秀洋、田中 雅子
モデレーター:太田 尚樹
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鈴木 秀洋(すずき ひでひろ)
日本大学(大学院危機管理学研究科/危機管理学部) 教授/学部次長
法務博士(専門職)、保育士、防災士。元文京区危機管理課長、男女協働課長、子ども家庭支援センター所長等。最高裁決定(R5.10.25)で全国の魁と引用された文京区の2013年条例(性自認・性的指向を理由とする差別・人権侵害を禁止)の立案担当。カラーリボンフェスタ、SOGI職員配付カード、認定バッジ、研修等施策展開。学部ではダイバーシティ委員長。内閣府、東京都その他自治体で、審議会や調査研究の委員長等多数。著書『LGBTQ理解増進法逐条解説ハンドブック』等
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田中 雅子(たなか まさこ)
上智大学 教授
上智大学総合グローバル学部教員。社会福祉士。滞日ネパール人のための情報提供ネットワーク・コーディネーター。移民女性のリプロダクティブ・ジャスティスに関心をもち、相談や裁判支援に関わる。近著に『わたしたちの中絶―38の異なる経験』(共著、明石書店、2024年)、『<ひと>から問うジェンダーの世界史 第1巻 「ひと」とはだれか?—身体・セクシュアリティ・暴力』(共著、大阪大学出版会、2024年)など。
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太田 尚樹(おおた なおき)
クリエイティブユニット「やる気あり美」 編集長
1988年生まれ。大阪府出身。株式会社リクルートを経て、LGBTQのクリエイティブユニット『やる気あり美』を発足。文芸誌での連載や脚本制作など、幅広い執筆活動に従事するかたわら、企業や自治体、学校等にて講演も行う。また、2025年4月に初の単著『グレーとライフ』(イースト・プレス)を刊行。