川端 櫂

作品名|障害のあるクィア、ここにあり。

私は怒っている。障害者もLGBTQもこの街で確かに生きているのに、あたかもいないことにする社会に。トランス差別に加担していることを自覚しながら、それでも生き延びるために、シス・ヘテロ前提で回る介助制度を使わざるを得ない自分自身に。
私には言語障害がある。自分では他の人と同じように話しているつもりなのに、口周りの筋肉をうまく動かせず、不明瞭な発音でしか言葉を話せない。伝えたい言葉があるのに、話しても伝わらないことが悔しくて、今まで文章を書くことで、社会に抗ってきた。ライターとしての自負もある。しかし、自分が生き延びるための怒りは、どうしても文字にはできなかった。そんな私にアートという新しい表現方法を与えてくれたのは、私のセクシュアリティをありのまま認めてくれた友だった。
障害もセクシュアリティも私の一部として認め、ありのままの私を見てくれる全ての仲間に感謝する。あなたたちのおかげで、私はちゃんと笑えています。
Photo:加藤 栄
Direction:間々田 久渚