狩野萌

作品名|優しい白

2026年1月、群馬に住んでいた私たちは再び東京へと戻った。パートナーの実家で暮らし始めたのだ。パートナーの母親、父親、そして犬と共に。前作はパートナーと私、2人だけの生活を撮ったものであったが、今作は4人+1匹の生活を写真に納めた。義父母の存在以上に、犬の存在がこの家では際立っている。15年ずっとここに住んでいる。散歩以外は外に出ることもないため、日中もほとんど家にいる。突然家にやってきた私のことを、彼はどう思っているのだろう。犬から見たら、異性愛者だろうが、同性愛者だろうが、同じ人間なのかもしれない。彼の態度は変わらないように見え、安心した。それは義父母に関してもだ。もちろん、心の中でどう思っているかはわからない。それでも、彼らの温かい態度に触れることによって、私はここで暮らせている。それはきっと、これからも変わらず、続いていく。