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チェリオグループ

CHEERIO GROUP

「13年目」のバトン。若手社員が肌で感じたチェリオの多様性推進の取り組み

チェリオコーポレーション マーケティング部 石井 亜也華さん

Tokyo Prideへの協賛は今年で13年目となるチェリオグループ(以下チェリオ)。関西・中部・沖縄に拠点を持つチェリオは、東京のみならず各地のプライドへ積極的に協賛。飲料を通じて多様性推進の取り組みを広げている。

今回は本年で入社二年目となるマーケティング部の石井 亜也華さんに、チェリオに入社して、取り組みに触れたきっかけやその思いについて話を聞いた。

取材・文/髙松 孟晋

継続が生む力。チェリオの ”3つのCHANGE!”の取り組み

チェリオはTokyo Prideへ参加して今年で13年目となる。今後も多様性推進に向けて1人ひとりが個性を最大限に発揮し、輝き続けられる社会の実現を目指し「3つのCHANGE!」を掲げている。

1つ目は「のんでCHANGE!」。全国各地のチェリオ自動販売機を中心に、2018年よりレインボーパッケージの商品を展開し、飲料を通じて多様性のメッセージを1人でも多くの人に届けられるよう取り組みを続けている。2つ目は、「置いてCHANGE!」。身近な場所で24時間365日稼働する自動販売機をレインボーカラーに装飾することで、「いつでも応援しているよ!」というメッセージを届けているほか、売り上げの一部をプライドイベントの応援に充てている。そして3つ目が、社員とともに各地のプライドに参加する「歩いてCHANGE!」だ。

のんでCHANGE!自販機(写真撮影:東京レインボープライド)

2025年度は全国16イベントに協賛し、うち11箇所でパレードに参加。参加者は延べ266名(実人数141名)で前年比65名増となり、全社員の約40%が参加した計算になる。

Tokyo Pride 2025 Pride Paredeの様子(写真提供:チェリオ)

CSR部門はなく、商品をつくる「マーケティング部」が中心となってグループ各部署を縦断したアライ社員がこれらの活動を主導しているのも、チェリオの大きな特徴だ。

就職活動で惹かれた、他社にはない「多様性のある社風」

――石井さんがチェリオに入社を決めた理由について教えてください。

私は「ものづくり」を通して、お客様の役に立てる仕事がしたいと思い、メーカーを中心に就職活動をしていました。チェリオは昔から身近にあった存在だったのですが、調べていくうちに全国各地のプライドへの協賛など、独自の取り組みをしていることを知りました。

数十社の企業を見ていった中でも、日本の飲料メーカーでこうしたイベントに参加しているところはとても珍しく、楽しい商品をつくれるのは多様性を認める自由な社風があるからだろうと感じたことが大きな決め手になりました。

――入社前に抱いていたイメージと、実際の社風にギャップはありましたか?

最初に多様性を肌で実感したのは、最終面接で京都本社を訪れた時でした。社内に、性別や障がいの有無にかかわらず誰でも利用できる「だれでもトイレ」が設置されていたんです。それを見て、企業として本気で多様性に取り組んでいるのだなと確信しました。実際に入社してからも、そのイメージに大きなギャップはありませんでした。

(写真提供:チェリオ)

研修を通じて「自分ごと」になったアライの視点

――入社後には、LGBTQ+に関する社内研修を受けられたそうですね。

研修を受ける前は、言葉自体は知っていても、例えばLGBTQ+の各文字が具体的に何を意味するのかといった詳細までは理解していませんでした。

研修の中で「アライ(ALLY)」のあり方について学び、セクシュアルマイノリティの方々が「左利きの人と同じくらいの確率で身近に存在している」という事実を知って、どこか遠い存在だと思っていたのが、一気に自分ごととして捉えられるようになったんです。

――その気づきは、日々の行動にどのような変化をもたらしましたか?

もし周りの人が打ち明けてくれたら、自分はどう反応するべきかを考えるようになりました。あえて特別視するのではなく、今まで通りに接することが大切だと思っています。無意識のうちに誰かを傷つけてしまうことがないよう、自分の言動に対して一度立ち止まって考えるきっかけになりました。

社内報「LGBTQ+を知ってみよう」を通じた、日々のアップデート

――研修以外でも、社内で継続的に知識を深める機会はあるのでしょうか?

チェリオでは2017年から「LGBTQ+を知ってみよう」という社内報のコラムが続いており、現在も定期的な発信を行っています。LGBTQ+に関する歴史的な出来事から、テーマにしたエンタメ作品の解説まで、社員のみんなが入りやすく、一緒に興味を持てるような幅広い情報が共有されています。

LGBTQ+を知ってみよう(写真提供:チェリオ)

――その中で、特に石井さんの印象に残っているテーマはありますか?

「レインボーフラッグが使われる理由」という記事が印象に残っています。チェリオでも一部商品や自動販売機をレインボーカラーで装飾していますが、記事を読むまでは、性別は虹のようなものだからレインボーなんだろうなと漠然と考えていました。6色それぞれに意味が込められていることやレインボーフラッグが使われ始めた起源、先駆者たちのことを知り、レインボーへの認識が記号から象徴に改まる機会になりました。

京都本社を含め各拠点には関連図書貸し出しコーナーもあります。研修以外にも継続的に知識を得られる環境があるのはとても大きいと感じています。

「選択肢」が増え、誰もが自分の「好き」を選べる未来へ

――現在はマーケティング部で商品の起案などを担当し、プライドの準備にも携わられているとのことですが、やりがいはいかがですか?

新入社員として入社して一年、京都、東京、大阪と3つのプライドに関わり、そのうち2つではブースの設営や当日の運営まで携わりました。準備は早くから始まりますし大変な部分もありますが、当日は本当にたくさんの方がブースに足を運んでくださいました。「いつも応援してくれてありがとう」と言っていただいた時は、チェリオの活動が多くの方のお役に立てているんだなと実感することができました。

Tokyo Pride 2025 Pride Festivalのブース参加者から寄せられたメッセージ(写真撮影:東京レインボープライド)

――今年のTokyo Prideのテーマは「多様性と平等がひらく未来」です。ご自身の経験も踏まえ、どう感じていらっしゃいますか?

何か特別なことをするというより、「違いを認め合うのが当たり前になる社会」を目指すイメージを持っています。

私の大学時代に、ある高校の制服がジェンダーレス化され、性別関係なくスラックスを選べるようになったという事例を知りました。このように選択肢が増えることで、悩んでいる方もそうでない方も、誰もが周りの目を気にせず自分に合ったものを選べるようになる。そうした環境づくりや取り組みが、これからの未来にはとても大切だと実感しています。

チェリオの提供するレインボー関連グッズやノベルティ(写真提供:チェリオ)

――最後に、パレードやイベントに参加される方へのメッセージをお願いします。

初めての方は「少しハードルが高いかも」と感じるかもしれませんが、実際の会場はすごく明るくて前向きな雰囲気に包まれています。参加者同士の自然な交流が生まれるとても開放的な場ですので、ぜひ気軽な気持ちで足を運んでいただきたいです。私も今年のTokyo Prideを、一人の社員として、そしてアライの一員として楽しみにしています。

*

チェリオがプライドへの協賛を開始して13年目。長い月日を経て、その思いは社員から家族や友人へ、そしてその周囲へと伝播し続けている。

今年のTokyo Prideでも恒例のメッセージボードや「おいしい・たのしい・あたらしい」チェリオならではの冷えた飲料を用意し、参加者を迎える準備を進めているという。商品を届ける「作り手」の思いが、イベントの熱気とともにアライの輪をさらに広げていくだろう。

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